同一労働同一賃金とは?
正社員は、非正規雇用の人に比べて給料が良くてあたりまえ、と、多くの人が考えているかもしれません。
しかし、それはなぜでしょうか? もし、正社員も非正規雇用労働者もまったく同じ仕事をしているのにもかかわらず、お給料だけに差が設けられているのであれば、その差は不合理ではないでしょうか?
そこで、同一労働同一賃金です。正社員 と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の解消に向けて、正規か非正規かという雇用形態にかかわらない均等・均衡待遇の確保を図ります。
同一労働同一賃金のメリットとは?
ところで、同一労働同一賃金を実現するとどういうことが起こるのでしょうか?
1.非正規雇用労働者のモチベーションが上がる
これにより、人材が定着し、生産性がアップする。すると、優秀な人材を確保できるようになる。好循環のスタートです。
2.非正規雇用労働者のお給料が上がる
今、全労働者に占める非正規雇用の割合は、4割近くとなっています。4割近くの労働者のお給料が上がった場合の経済効果は大きいでしょう。
3.ワークライフバランスを推進する
育児や介護といった家庭の事情で時短にならざるを得ないとしても、労働者の能力が下がるわけではありません。今までと同質の労働を提供できるということを、会社も評価し、その価値に見合ったお給料を保証してくれるなら、安心して働き続けることができますね。ワークライフバランス(仕事と家庭の両立)を推進する機能も期待できそうです。